卵巣腫瘍の細胞診

細胞診〜卵巣腫瘍の診察の流れ〜

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細胞診〜卵巣腫瘍の診察の流れ〜

 

このページでは、内診や画像診断などで卵巣腫瘍と判断された時に行われる細胞診について説明しています。

 

卵巣腫瘍と判断されても、必ずしも細胞診が行われるわけではありませんが、診察・検査の1項目として簡単に説明したいと思います。


細胞診とは?

細胞診とは、文字通り「細胞をみて」、「診断する」ことで、
卵巣腫瘍が見つかった時に、
その細胞が悪性か良性かを見分けるために行なわれる検査です。

 

通常の細胞診は、病変部の一部や細胞を採取して、
その細胞を正常なものと比較することによって診断を行なうのですが、
卵巣腫瘍はそういうことができません。

 

なぜなら、卵巣は子宮などと違って、直接みることができません。
卵巣腫瘍そのものの細胞を採取することができないので、
腹水や胸水がある時に、それを採取して検査をすることになるんです。

 

つまり、卵巣患部の細胞そのものを見るのではなくて、
腹水などに混ざっている細胞をチェックするわけです。

 

これが何を意味しているかというと、検査対象の細胞が、
卵巣腫瘍の細胞とは限らないということです。

 

なぜなら、腹水は別の臓器のガンでもたまることがあるからです。

 

なので、卵巣がんの診断では、細胞診の役割は
あまり大きくないようですね。

 

卵巣腫瘍が悪性かどうかの判断は難しい

「手術をしてみないと悪性なのか良性なのかは、はっきりしない」
と医師から言われることがあります。

 

卵巣嚢腫の手術前の段階では、「限りなく黒に近い」とか、
「限りなく白に近い」としか説明されないことがあります。

 

なぜ手術前に検査をしたのに、はっきりしたことを言えないのか?
と不思議に思いますが、
それは、上で説明したように、病変部の細胞を直接採取できないからです。

 

なので、最終的には手術時の迅速病理検査で診断が決まりますが、
手術前の予想に反した結果になることも少なくありません。

 

「たぶん良性」だと言われていたとしても、悪性の診断が下ることもあるし、
逆に、悪性の予測の元に手術に望んで、結果、良性のこともあります。
どちらにしても、確証のないまま手術に望まないといけないわけなので、
手術をするかしないか、という判断は難しいと言えますね。

 

さらに、手術時の迅速病理検査も決して完全ではないようなので、
卵巣腫瘍の診断は本当に難しいのだと思います。