卵子の凍結保存

卵子の凍結保存で無事出産できる確率は?

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卵子の凍結保存で無事出産できる確率は?

 

今では、「卵子の凍結保存」というような話を聞いても、あまり珍しいことではなくなりました。

 

もちろん、妊娠・出産まで至るケースは珍しいのですが、医療技術としてはもはやSFの世界のことではなくなりましたね。

 

このページでは、ふと、以前、新聞で見た「卵子の凍結保存」の記事を思い出し、賛否両論のあるこの問題について、管理人なりの意見をつぶやいてます。


卵子の凍結保存による妊娠成功はたった2例

「卵子の凍結保存」の記事というのは、朝日新聞で2012年3月9日に
掲載された記事です。

 

「血液がん患者の凍結卵子で妊娠」というタイトルの記事だったので、
目に止めた人もいるかもしれません。

 

ネットを探してみましたが、その記事は既に削除されていて、
詳しい情報は残っていないのですが、こんな内容でした。

悪性リンパ腫の未婚女性(当時30歳くらい)が治療後の出産を希望し、治療前に卵子を凍結。
半年後にがんが治り、その後、結婚したが、卵管の障害で自然妊娠しなかったため、凍結していた卵子3個を使って体外受精。そのうち2個が受精し、子宮に戻して妊娠した。

卵子の凍結保存による妊娠の成功例は、この方が2人目だったと思います。

 

その後、この方が出産まで至ったかどうかはわかりませんが、
1例目の人は、たしか無事、出産していたと記憶しています。

 

卵巣機能障害を引き起こす化学療法

なぜ卵子の凍結保存をしなければならないような状況に置かれるのか?
それは、化学療法による副作用があるからです。

 

化学療法の副作用には様々なものがありますが、
女性にとって大きな問題になるのは、卵巣機能の障害だと思います。

 

卵巣の重要な機能は、女性ホルモンの分泌と排卵ですが、
化学療法によってこの機能が不調になるってことです。
卵巣のう腫についても、それと同じことがいえますね。

 

このうち、女性ホルモンは、薬を使って補充することができます。
でも、排卵はそういうわけにはいきません。
薬で障害を受けた卵巣に排卵をおこさせるようなことはできません。
妊娠を希望している女性にとっては、大問題になることです。

 

こういった背景から、治療をする前に将来のいざという場合に備えて
卵子(未受精卵)を凍結して保存しておこうというわけですね。

 

無事出産できる確率は30%

卵子の凍結保存は、当然、家庭の冷蔵庫で肉や魚を冷凍するような
簡単なものではありません。

 

なぜなら、凍結保存した卵子は、
必要な時に常温に戻して生き返らなければ役に立ちません。
ちゃんと生き返るように冷凍保存するのは難しい技術だというのは容易に想像できます。

 

仮に、解凍に成功したとしても、その後にハードルがいくつもあります。

 

全ての卵が受精に成功するわけではないし、
受精に成功してもすべての受精卵が着床して妊娠するわけでないです。
たとえ妊娠はしても、流産してしまうことだってあります。

 

卵子の凍結保存という技術は確立していても、
決して万能ではないし、過大な期待はできないということなんですよね。

 

実際、凍結した未受精卵を使って妊娠し、無事出産できる確率は、
30%くらいだと言われています。

 

この技術は、卵巣を摘出しなければならない女性にも使うことができます。

 

でも、化学療法を受けるしか卵巣嚢腫を治療する道がないとか、
緊急手術で卵巣を摘出しないと命が危ぶまれるというのなら話は別ですが、
そうでないのであれば、賭け事くらいの低い確率の卵子凍結保存という道を選ぶ前に、
食事療法で自然治癒する方法にも目をむけてほしいなと思います。

 

 

(ページ公開日:2014/04/12)