卵巣嚢腫 腹腔鏡下手術

卵巣嚢腫の腹腔鏡下手術を行えない病院がある?

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卵巣嚢腫の腹腔鏡下手術を行えない病院がある?

腹腔鏡下手術は、開腹手術に比べて傷が小さくて済み、
術後の回復も早いので、患者にとってはメリットのある術式です。

 

しかし、腹腔鏡下手術を「受けたくても受けられない」ケースがあります。

 

悪性の疑いがあるなど、病状から判断して開腹手術しか選択肢がない
ということなら仕方のないことですが、それ以外の理由もあります。

 

それは、
腹腔鏡下手術ができる医師が病院にいない』ということです。

 

腹腔鏡下手術の技術は難易度が高い

腹腔鏡下手術ができる医師が少ない理由は、
技術難易度が高いという一言で言いつくせます。

 

腹腔鏡下手術の習得には、開腹手術の3〜5倍の時間が必要と言われ、
医師にとっては難易度がとても高いようです。

 

腹部を切開せず肉眼で見えない状態で、
テレビモニターを見ながら遠隔操作で手術を行いますから、
見にくい部分があったり、止血操作がやりにくかったり、
難易度が高くなるのは当然ですよね。

 

まるで中身が見えない箱に手を入れて、
中にあるものを手探りで当てるようなものだと思います。

 

研ぎ澄まされた感覚と豊富な経験がなければ、
成功しない難しさが想像できます。

 

技術認定医は全国で300人しかいない

ちなみに、日本産科婦人科内視鏡学会という機関があります。
国内で婦人科分野の内視鏡下手術の発展・技術者育成
を行っている機関です。

 

この学会が「婦人科内視鏡技術認定医制度」という
内視鏡下手術の技術認定制度を2002年に発足させたのですが、
現在、その技術認定医は全国で約300人です。

 

全国で300人ですから、47都道府県で単純に割ると1県あたり6人です。

 

地方では認定医が皆無だったり、1人しかいない県もあり
患者のニーズに応えられるにはほど遠い状況と言えるかもしれません。

 

手術後の傷の大きさへのこだわりは高い

ある意識調査では98.8%の女性が
「傷は小さいほうがよい」と回答しています。

 

この数字が意味することは、良性疾患である卵巣嚢腫の治療においては、
「病気さえ治ればよい」といった意識では済まされない
患者のニーズが浮き彫りになっていると思います。

 

 

さて、治療法として期待の大きい手術ですが、
やはり手術ともなると不安を伴います。

 

次のページでは、
手術のリスク、後遺症(副作用)などについて書いていきます。

 

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