NOTES 卵巣嚢腫

NOTES(ノーツ)の先駆けとなる腟式卵巣嚢腫核出術

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NOTESの先駆け「腟式卵巣嚢腫核出術」とは?

卵巣嚢腫の手術には、開腹手術と腹腔鏡下手術があります。

 

腹腔鏡下手術は、2〜3カ所の小さな穴を開けるだけで、
気にするほどの傷が残らないので患者にとってうれしいことです。

 

しかし、
その小さな傷でさえも我慢できない人もいます。
例えば、水着を着るモデルさんなどはやはり気になるものです。

 

そういう人の希望をかなえる方法はないのでしょうか。

 

早い実用化が望まれる「NOTES(ノーツ)」

 

そこで、今、注目されているのが
腹部に術創(手術によって出来る傷)を付けない
NOTES(ノーツ)と呼ばれる手術法です。

 

NOTESとは、
「Natural Orifice Translumenal Endoscopic Surgery」の略で、
自然孔(人間に備わっている穴のことで、口、肛門、腟、尿道など)
から内視鏡を挿入して、体の内部で行う手術を指します。

 

つまり、体の表面を切ることもなければ、
穴を開けることもない手術です。
この方法であれば、体に一切の傷をつけません。

 

ただ、NOTESには解決すべき問題点がいくつかあり、
まだ実用化されていません。
現在、世界的に臨床導入の研究が進められています。

 

でも、日本国内でNOTESの手法に近い手法で、
卵巣嚢腫核出術を行っている機関があります。

 

NOTESの先駆け「腟式卵巣嚢腫核出術

 

NOTESは、進入孔(手術器具を挿入する入り口)から
離れた臓器を手術対象とするので、
臓器の観察、切除のための内視鏡を必要とします。

 

それに対して、卵巣は腟のすぐ近くにあるため、
手術の際に必ずしも内視鏡を用いる必要がありません。

 

そこに着目した金沢大学病院周産母子センターが、
腟から腹腔内に進入して卵巣嚢腫核出術を行なう手術を
2003年から開始しています。

 

この術式を「腟式卵巣嚢腫核出術」と呼ぶのですが、
一般には全くと言ってよいほど知られていません。

 

その理由は、腟式卵巣嚢腫核出術は技術的に大変難しく
この手術を行なう産婦人科医師が皆無だからです。

 

金沢大学病院周産母子センターは、新しい工夫を施すことで
技術的問題点を克服しているようです。

 

NOTESの実用化がされていない現在においては、
腟式卵巣嚢腫核出術が最新の手術と言えると思います。