卵巣嚢腫 成熟嚢胞性奇形腫 皮様嚢腫

卵巣嚢腫のひとつ「成熟嚢胞性奇形腫(皮様嚢腫)」とは?

MENU

成熟嚢胞性奇形腫(皮様嚢腫)とは?

 

このページでは、代表的な卵巣嚢腫(7種類)の中の「成熟嚢胞性奇形腫(皮様嚢腫)」についてその特徴を説明しています。

 

最も発生する確率が高い腫瘍なので、他のページよりも詳しく説明していきたいと思います。


最も発生頻度の高い腫瘍、少女にも発症する!

成熟嚢胞性奇形腫、これは、「せいじゅくのうほうせいきけいしゅ」と読みます。

 

皮様嚢腫(ひようのうしゅ)とかデルモイドとも呼ばれる腫瘍で、
胚細胞腫瘍の中で最も発生頻度の高い腫瘍です。

 

数字で言うと、卵巣腫瘍全体の27〜44%、卵巣嚢腫の35〜58%を占めており、
よくある卵巣嚢腫と言ってよいと思います。

 

さらに、成熟嚢胞性奇形腫の大きな特徴のひとつなのですが、
乳児から高齢者まで幅広い年齢層で発生する腫瘍です。

 

少女に卵巣嚢腫ができることは珍しいのですが、
少女が発症した場合の70%ほどが成熟嚢胞性奇形腫に該当するようです。

 

茎捻転を起こしやすい腫瘍です

もう一つの特徴として、茎捻転(けいねんてん)を起こしやすいことがあげられます。

 

茎捻転というのは、卵巣と子宮をつないでいるひも状のものがねじれてしまうことですが、
成熟嚢胞性奇形腫は茎捻転を起こしやすい腫瘍です。

 

なぜ茎捻転を起こしやすいのかというと、
成熟嚢胞性奇形腫は、あまり大きくならずコロコロととてもよく動く腫瘍だそうです。
そういう性質があるために、ちょっとした何かの拍子に茎捻転を起こしてしまいます。

 

妊娠に合併する卵巣嚢腫の第1位は、成熟嚢胞性奇形腫なのですが、
妊娠初期は特に茎捻転を起こしやすいので気をつけたいです。

 

腫瘍の中身には骨、毛髪などさまざまな組織が!

成熟嚢胞性奇形腫は、液体を含んだ袋状の構造を持つ嚢胞性腫瘍のグループに属しますが、
成人の組織に似た多くの成分を含んでいることも特徴です。

 

中でも、表皮、毛髪、皮脂腺、汗腺などの皮膚に関連した成分が多く、
私たちの肉眼でも脂肪や毛髪などは確認することができます。

 

それ以外にも、気管支上皮、消化管上皮、筋肉、骨、軟骨など
体内にあるほとんどの組織を見つけることができます。
まれですが、不完全な胎児のような状態で見つかることもあるようです。

 

 

この成熟嚢胞性奇形腫を引き起こす最大の原因は、
やはりこちらのページで書いていることが該当するようです。

 

私たちの身体が何によって形作られ、そして維持されているのか?それを理解し、
そして、そのサイクルを狂わせている原因を取り除くことが治癒につながるのだと思います。

 

 

 

>>次のページ「卵巣嚢腫のひとつ「卵巣甲状腺腫」とは?」へ