卵巣嚢腫 手術 種類

卵巣嚢腫の手術法にはどんなものがある?

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卵巣嚢腫の手術法にはどんなものがある?

卵巣嚢腫には、切除する範囲の違いにより
いくつかの手術法(術式)があります。

 

どの手術法にするかは、患者の年齢や妊娠希望の有無、
腫瘍の状態や悪性の可能性の有無などによって決められます。

 

ひとつひとつ説明していきます。

 

■卵巣嚢腫核出術(らんそうのうしゅかくしゅつじゅつ)

 

嚢腫部分だけをくり抜くように切除して、
卵巣の正常部分を残す手術です。

 

「核出術」という表現は聞きなれませんが、
ミカンを想像すると分かりやすいと思います。
ミカンの皮が卵巣で、ミカンの中身が嚢腫と考えれば良いです。

 

ミカンを手でむくと中身が出てきますが、
この中身をきれいにとって皮を縫い合わせるのが核出術です。

 

卵巣嚢腫核出術を採用できるのは、
手術前の検査や手術時の状況で悪性の可能性がない場合だけです。

 

妊娠希望があったり、閉経までまだ数年ある人の場合は、
正常な卵巣はできるだけ残すこの方法が基本になります。

 

しかし、閉経が近い場合や悪性の可能性が高い場合は、
再発のリスクを回避するために嚢腫だけでなく
卵巣全体を摘出することが多いです。

 

■卵巣摘出術(らんそうてきしゅつじゅつ)

 

卵巣全体を摘出する手術で、卵管は温存します。
片側だけの卵巣をとる場合と、両方の卵巣をとるケースがあります。
あまり一般的な手術法ではないようです。

 

■付属器摘出術(ふぞくきてきしゅつじゅつ)

 

卵巣と卵管を同時に摘出する手術で、
卵巣嚢腫のいちばん基本的な術式です。

 

なぜ付属器というか?と言うと、
卵巣と卵管を合わせて、子宮に付属する臓器という意味で
呼んでいるようです。

 

片側だけと両側の付属器摘出術がありますが、
片側の場合は残った卵巣が手術前と同じように機能します。
もちろん妊娠することもできます。

 

一方、両側の付属器摘出術をすれば、
当然、卵巣の機能はなくなります。

 

閉経前の女性に両側の付属器摘出術をすると、
更年期障害と同じような症状がでることがあるようです。
(これを「卵巣欠落症状(らんそうけつらくしょうじょう)」
と呼んでいます。)

 

ただ、閉経後の女性なら、すでに卵巣が働いていないので
体調の変化はありません。

 

■単純子宮全摘出術・(両側)付属器摘出術

 

付属器と一緒に子宮も摘出する手術です。

 

卵巣嚢腫の治療が目的なので、子宮の摘出は必須ではありませんが、
卵巣嚢腫と同時に子宮筋腫、子宮腺筋症などの子宮の摘出が
必要な病気がある時は、この方法がとられます。

 

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